若者自立支援長崎ネットワーク主催「不登校生・中退者、ひきこもりの若者応援シンポジウムin五島」開催

さて、若者自立支援長崎ネットワークは、8月27日(日)に自立についての不安や悩みを抱えている若者や、その保護者の方々を支援するする活動の一環として「不登校生・中退者、ひきこもりの若者応援シンポジウムin五島」を福江文化会館展示室にて開催し、約100名の皆様にご参加いただきました。

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開会の挨拶や基調講演では、「長崎県や五島市でも若年者の完全失業者、無業者が多く存在している。しかしながら、個人情報保護が先行してしまい、いじめや不登校、就職などに悩み一歩踏み出せずに、支援を必要としている若者を把握できていない。彼らの働く権利や学ぶ権利が確保されていない。」と話し、関係機関とのネットワークを作り若者が孤立せずに支援を行っている例として、高知県の取り組みを紹介。「教育委員会が音頭を取り、保護者やご本人の同意をもらい、中学卒業時や高校中退時に進路未定の生徒さん達の連絡先を提供してもらう仕組み作りが長崎県でも必要である。」とお話されました。

 

 

また、企業経営者や専門家の方々6名での「若者支援に何が必要か」と題し、

パネルディスカッションを行いました。その中でのご意見をほんの一部ですがご紹介します。

 

・若年無業者が多くいるのは、社会の人間関係の希薄さや絆の弱さがあるのではないか。昭和37年9月に発生した福江大火で死者が一人も出なかったのは、地域などの絆が強かったからこその奇跡であり、もう一度その事実に学ぶ必要があるのではないか。

 

・来年度より不登校の生徒や、学び直しを希望する生徒も受け入れるコース(夢トライコース)を新設する県立五島南高校では、学校独自の体験活動などを通じて、地域社会との交流を増やし、人とのコミュニケーション力や社会の中で生きていく力をつけるための手厚い教育を目指していきたい。

 

・中小企業家同友会五島支部の意見として、若者だけに変われというのではなく、企業や社会、大人の我々が変わらないといけない。私たちが変わることで若者を雇用でき、光を当てることができる。

 多様な人たち(ひきこもりの若者や障害者の方)が自分の能力を発揮できる機会を提供する「ダイバーシティ」

つまり、「あるがままを受け入れる」「あなたはあなたのままでいい」「みんな違っていい」との考え方を推進していくことが大切。

 など、みなさまから貴重な意見をたくさんいただきました。

 

また、後半のアトラクションでは若者を中心とした、ラップパフォーマンスやバンド演奏もあり、会場を盛り上げてくれました。

 

 

最後になりましたが、ご参加いただきました皆様、心よりお礼申し上げます。これからも若者自立支援長崎ネットワークの活動にご理解とご支援をいただきますようお願い申し上げます。